海外経験のない典型的理系人間が日常会話レベルの英語を話せるようになるまでの道のり
尾藤正人です。
最近僕のアメリカ人の友達がオフィスに来たときに英語で会話をしてたのですが、ようやく僕が本当に英語が話せることが証明できて存在価値を認めてもらえるようになりました。
昔は理科数学しかできない典型的な理系人間で、高専に進学したため受験戦争の荒波から逃れ、英語レベルは中学生止まり。海外に一度も行ったことがない(パスポート持ってない)状態で外国人と普通に会話ができるまでに成長することができました。
英語は読めるんだけど喋るのは苦手という方は多いと思います。なので、僕がどうやって英会話力を見につけたかを紹介したいと思います。
日本語を使わない
これが一番大事です。英和辞典は捨ててもいいぐらいです。日本人は日本語を勉強するときには日本語を使います。英語を勉強するときには英語を使えばいいのです。そもそも言語っていうのは一対一で対応するものではないので、外国語を使うことに無理があります。英語を日本語で勉強してしまうと、いつまでたっても My hobby is golf. みたいなコテコテな日本語英語から抜けられません。
英英辞書を使う
単語の意味を調べたいときには英和辞書は使わずに英英辞書を使います。ネイティブの人が使う英英辞書は説明が難しいので、世の中には英語学習者向けの辞書があります。本屋に行って Learner's dictionary を探せば必ずありますし、最近の電子辞書には初学者向けの英英辞書がついてる機種があります。
Cambridge Advanced Learner's Dictionaryがオンラインで無料で使えますので、僕はよくこれを使ってます。
レベルの低い英語の本を読みまくる
多読法という方法をご存知でしょうか。簡単な英語を大量に読んで英語学習をしようという方法です。
僕が簡単な英語の本を読んでると、よく「そんな簡単な英語を読んでも勉強にならない」という人がいますが、これは間違ってます。本当に勉強にならない人は同レベルの英語の話をネイティブレベルで書ける人です。日本語でも英語でもそうですが、普段の会話で使われる単語は基本的な単語の組み合わせがほとんどです。重要なのはどういうシチュエーションでどういう単語の組み合わせを使うのかを習得することです。
多読法で重要なのは意味が分からない単語が出てきても調べないことです。いちいち調べてたらすぐ飽きてしまいますし、意味の分からない単語がある状態で内容を汲み取る技術は実際の会話でも生かされます。頻出頻度の多い単語は前後の文脈から少しずつ意味が分かってきます。頻出頻度の少ない単語の意味を丸覚えしても、どうせ使わないのだから意味がありません。ボキャブラリーは少しずつ増やしていけばいいのです。自分達もそうやって(無意識に)日本語を学習してきたはずです。
僕がお勧めするのは Penguin Readers です。英語初学者向けに書かれた本でレベル分けがされてるので、少しずつステップアップするのに最適です。僕はこのシリーズは50冊ぐらい読みました。今は児童文学の方にスイッチしてて、最近だと「ピノキオ」とか「ガリバー旅行記」を読んでます。
生の英語を聞きまくる
上記で英語を読む力はついてくるのですが、実際に英語を聞かないと聞く力がつきません。僕のお勧めはVOA News Special English です。アメリカのような移民の国では英語がネイティブでない人が多いので、平易な英語でゆっくりと喋ってくれます。オンラインで聞けますし、トランススクリプトもついてるので何を話しているか文字で確認することもできます。
映画を見るのもいいでしょう。ラブコメディなんかがいいと思います。日常的な言い回しが多いし、何よりみていて楽しい。映画のトランススクリプトは本屋でも売ってるし、オンラインでも見つかります。
シャドーウィングしまくる
シャドーウィングというのは英語を聞いて、それと同じことを自分で声に出すことです。かなり効果があります。日常会話で話す言い回しなんてのは大体決まっていて、何回も口に出して慣れてくると自然に口から出てくるようになります。
シャドーウィング用の教材は少ないですが、探せばあります。CDとトランススクリプトがついてるやつです。できるだけ日本語訳がないものを選びましょう。
以前 youtube で映画を見ながらコテコテのカタカナ英語で話している人の動画がありましたが、あれってすごくいいです。ひたすら練習することが大事です。
実際に英語で話してみる
ここまで下準備をしたら実践あるのみです。といっても日本に住んでて外国人と会話する機会なんてそうそうありません。
僕の場合は Nova に通いました。Nova には VOICE ルームという制度があって、ここではレベル関係なしにただ英語会話をするというシステムです。1回2000円ぐらいで何時間でもいれるので、通常のレッスンよりかなりコストパフォーマンスが高いです。
英会話喫茶というのもあります。都内だと恵比寿とか高田馬場にあります。僕はあまり行ったことはありません。
Nova は先生の質が良くないからダメだという話がよくありますが、それは間違ってると思います。僕の持論では Good English is Bad English. で、日本人にとって分かり易い英語が必ずしも通じるとは限らないからです。現地の人は英語の先生ではないのですから、むしろ英語の教え方を知らない人と普通に話ができるようになるほうが大事だと思います。
まとめ
上記の方法で、早い人で半年ぐらいで話せるようになると思います。僕は大体1年ぐらいかかりましたが。日本語を話す能力がある人は誰でも英語を話す能力を持っていると思います。大事なのは「継続は力なり」ではないでしょうか。

コメント
非常に勉強になります。
ネイティブの話す英語ってかなり早いですが、ここに書かれてる勉強法で聞き取れるようになりましたか?
投稿者: yaiyai | 2006年9月15日 01:03
映画とか見てても正直いってほとんど聞き取れません。
字幕見ながらじゃないと難しいですね。
自分たちが日本語ネイティブと話すときに相手に合わせるのと同じように、向こうもこちらに合わせて話してくれるので大きな問題にはならないですよ。
最初からできるようになるわけないのですから、気長にやるのがベストだと思います。
継続すれば経験と時間が解決してくれると思います。
投稿者: masato | 2006年9月15日 01:28
こんにちは。
小学校から英会話を習って現在35歳。
単語知ってても文法・ヒアリングができないから会話もできない。
ってか脳がついていかないです。
ここは非常に勉強になります。
この方法再度勉強しなおしですね。
投稿者: mitto | 2006年9月15日 12:15
ありがとうございます。
頑張ってください!!
投稿者: masato | 2006年9月15日 12:35
とても参考になりました。
実は現役高専生で正直英語力に不安がありましたがこれを見てちょっとがんばってみようと思いました。
投稿者: kyou | 2006年9月15日 12:40
同じ高専生としてその気持ちはよく分かります。
やってみれば誰でもできるようになるので、頑張ってください。
投稿者: masato | 2006年9月15日 12:44
私は100均の英会話のCDをipodに入れてシャッフルにして聞いてます。
耳だけは鍛えられる…気がします。
日吉 優香理【メガネかけたまま目薬さす奴】
投稿者: 日吉 優香理 | 2006年9月15日 16:32
いいですね。そういう日々の努力が大事だと思います。
投稿者: masato | 2006年9月15日 17:44
私の勤め先の先輩は、「エロ本を読め。」と言っていました。数人の人が「それは確かに勉強になった」と頷いていました。
投稿者: shin | 2006年9月15日 22:14
続けることが重要なので、自分の好きなテーマであればいいですね。
僕も好きですw
ただあんまりその辺の語彙力だけ増やしても普段の会話の時に誤解されそうですがw
投稿者: masato | 2006年9月16日 00:55
その通り。これらは役に立ちます。”なれる”という感覚が大事です。
特に日本人が苦手なリスニング、スピーキングの対策としては、シャドウイングを始める前に私は自分の発音の矯正から始めました。大阪にある日米英語学院の高木という方の発音の授業は役に立ちましたよ。発音をしっかり身につけると、聞ける、話せる、そしてその先のステップであるネイティブ英語を身につける、がスムーズに行くような気がしてます。そしてわたしは今、アメリカで生活してます。
投稿者: nyasui | 2006年9月16日 01:56
ありがとうございます。
勉強する事よりも練習する事の方が大事ですよね。
投稿者: masato | 2006年9月16日 17:02
Penguin Readersに載っている本は、全部買って読んだんですか?
図書館などに置いてあるのでしょうか?
投稿者: 池3 | 2006年9月17日 12:57
僕は全部買いました。近くに仲間がいたら共同で購入して回し読みするといいと思います。
図書館にはないでしょうね。
投稿者: masato | 2006年9月17日 21:01
ありがとうございました
投稿者: 池3 | 2006年9月18日 11:15
「海外経験のない典型的理系人間」と言う言葉に違和感を感じたのは私だけでしょうか.理系の人間の方が英語を使う機会は多いと思うのですが.大学の研究室でも英語の論文を読むことはザラですし,留学生も居ます.就活の時も英語は出来て当たり前みたいな空気を面接官が出していました.
ただの通りすがりの戯言です.すみません.
投稿者: 通りすがり789号 | 2006年9月21日 04:01
英語の論文読むのと多読は全然違います。論文読んで "I'm with you" は学べないでしょう。英語の論文読んで、話せない人は何百人と見てきましたが、英語の論文読んだだけで英語を話せるようになった人は一人も見たことがないです。
留学生って日本語普通に話せませんか?僕の知ってる留学生は全員流暢に日本語話せてました。留学生がいっぱいいる大学ならともかく、普通は留学生と英語で会話しないでしょう。そもそも英語話せない留学生もいますし。
よっぽど競争倍率の高い企業に応募したんでしょうね。もし全ての企業で英語が話せることが前提条件なら9割方の人が就職浪人でしょう。
投稿者: masato | 2006年9月21日 11:26
大変参考になる記事でした。
私はとにかくリスニングのみを徹底して行っていたのですが、いくら聞く量を増やしても消化不良気味でした。テキストの方もがんばってみます。
就職の為には英語は必須のだと思います。どこの企業でもよければ必要ないかもしれませんが、俗に一流と呼ばれる企業に就職する為には必要で、留学経験なども重要みたいです。当然駅前留学じゃ駄目ですかね・・・(^^;
投稿者: 大学生 | 2006年9月24日 03:41
一流企業に就職するのが目的なら TOEIC でいい点数取れればいいんじゃないんでしょうか?
この方法で TOEIC の点数は上がらないですよ。
投稿者: masato | 2006年9月25日 14:08
>youtube で映画を見ながらコテコテのカタカナ英語で話している人の動画
こういうのですね。
http://www.youtube.com/watch?v=TwlaG_rOoaM
投稿者: 通りすがり | 2006年9月26日 20:58
これです。ありがとうございます。
投稿者: masato | 2006年9月27日 10:44
Penguin Readersの本はどこで買っていますか?
何度もすいません
投稿者: 池3 | 2006年9月27日 13:47
僕は渋谷の Book 1st で買ってました。
たくさん置いてありますよ。
投稿者: masato | 2006年9月27日 22:37
ありがとうございます
ぜひ挑戦してみます!
投稿者: 池3 | 2006年9月28日 18:28
勉強になりました。
そして、やる気が出てきました。
ありがとうございます。
投稿者: sou | 2007年6月15日 16:59
なかなかやる気のでるブログですね。
尊敬するような内容だと思います。
投稿者: 英会話勉強中 | 2008年10月21日 21:44