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一人の人を幸せにすることで、より多くの人を幸せにするサービスを考える。
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Sashaです。気がついたら自分の生活の一部だった。そんなサービスが人に小さな幸せを生み出します。そんなサービスを作ることが出来たらいいですよね。

でも、人っていっても、色々いますよね。私たちは、だれの生活を思い浮かべたらいいのでしょう。

UIという文脈の中で、ペルソナ(personas)という言葉の意味を聞いたことがありますか?ペルソナは、マーケティング、デザイン、製品開発など幅広い分野で、顧客中心思考を実現するためのひとつのキーワードとして論じられています。

UIに関していえば、樽本徹也氏が「ユーザビリティエンジニアリング」という本の中でこの言葉について説明されていますので、ご紹介させていただきます。

ペルソナとは、UI設計の中で設計チームの意思決定のよりどころとなる「ユーザ像」をさします。「だれのためのサービスか」、を明らかにすること。当たり前のようなことですが、日々、バグやクレームや締め切りに追われる開発者たちにとっては、本当に忘れやすいポイントだということを、私もよく実感します。

ペルソナは、実在する人物でも、私たちが勝手に作り上げる人物でもなく、「発見するもの」です。樽本氏はペルソナを構成する以下のような手順を紹介しています。

1. 数十名規模でインタビューを実施する
2. 同じようなニーズや目的を持っているユーザーを、グループ化する
3. グループごとに、ライフスタイル、ITリテラシー、サービス利用の目的などを踏まえてユーザ像(ペルソナ)を定義する
4. このペルソナを持った人物に、"もっともらしい"個人情報をつけてあげる(キャラクター誕生!)

例えば、

右脳優子さん(35歳)
主婦。最近ちょっといいデジカメを買った。決してプロレベルの写真ではないけれど、自分の写真の中の一人息子の笑顔をたくさんの人に見せたくてフォト蔵を利用。ネットサーフィンや情報収集のためにPCには毎日短時間ずつ触れている。

左脳秀蔵さん(29歳)
IT企業に勤めるプログラマ。ネットには四六時中つながっていて、職業的興味から暇さえあれば新しいサービスを試している。最近フォト蔵のAPIをつかって何か面白いことが出来ないか模索中。

その他数名・・・。


5. ペルソナに優先順位をつける!!

私たちは、優先順位の「最高値」をつけられたペルソナ、つまり、プライマリペルソナを、セカンダリペルソナより、「えこひいき」しなければならないんですよね。もちろん、セカンダリペルソナを排除しなければならない、ということではありません。限られた時間でより多くの人々の生活にとって「なくてはならない」サービスを作るには、『より多くのニーズ』を満たすよりも、『より多くの人のニーズ』を満たして「お得意さん」になってもらう必要があります。でも『より多くの人のニーズ』が実際に『多すぎるニーズ』であると、事業は方向性を見失ってしまうものです。ですから、『より多くの人を代表する、一人の人のニーズ』に意識を集中させる必要があるのです。サービスの方向性で重要なのは、「どのキャラクターからの要望」なのかを議論すること。多様化するユーザーニーズにいきあたりばったりに対応しようと思っても、相反する要望が出たときに行き詰ってしまいますが、ペルソナを使えば迅速な意思決定が可能になるかと思います。

ちなみに、「右脳優子さん」と「左脳秀蔵さん」を紹介するにあたり、私は手順の1番目の「インタビュー」を実際に行ったわけではありません。この点でこの二人のキャラクターは「勝手に作り上げられた人物」であると突っ込まれるかも知れませんが、この二人のキャラクターは実際にフォト蔵ユーザーの中に存在するペルソナですし、そもそもここで話しているサービスにしてもこの記事を書くための一例ですので、大目に見てください。

フォト蔵の場合、右脳優子さんは左脳秀蔵さんより多くのユーザーを代表しています。ですので、右脳優子さんのニーズは左脳秀蔵さんのニーズより比重を置かれるべきです。より多くのユーザーを代表するペルソナを作れば、「より多くの人を幸せにする」というとても複雑な事業目標も、「まずは右脳優子さん一人を幸せにしよう」というシンプルなものに整理され、方向性がブレにくくなると思います。

まずは、右脳優子さんの生活を思い浮かべてみる。どうやったら、ひとつのサービスがこの人の生活の一部になれるのでしょうか。どうやったら、この人を「ちょっと幸せ」にできるのでしょうか。

『まずは、一人の人を幸せにしよう』

それをいつも考えていようと思います。


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コメント

こんにちは!

私がWEBサービスを設計するときは多少不便だとしてもあえて柔軟な部分を多く残すようにしています。そうしておくと企画者がまるで意図しなかった使い方をユーザ自身で発明してくれるんです。その結果、最終的には最初の企画意図とはまるで異なったサービスになることも。

特定組織内で使われるシステムと違い、不特定多数のペルソナがいるというWEBサービスには普通のシステム開発とはまた違ったペルソナ定義の方法がありそうですね。多様性、というのを突き詰めていくとより一層面白いWEBサービスが創れそうな気がしています。

sanonosa様

コメントありがとうございます。

確かに、設計者の意表をつくような使い方をされること自体が、WEBサービス開発の醍醐味だったりもしますよね。

意表をつく使い方をするユーザー層がそのサービスにとってどれだけ大事になってくるかに合わせて、ペルソナの定義も、サービスが走り出した後も定期的に見直す必要があるのでしょうね。

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